2020/05/12 形状・バリ/ダレ改善

抜き加工面のテーパー形状を改善

技術者イメージ

トムソン加工(ビク抜き)では、金型プレス加工による抜き加工よりもコスト・納期が抑えらえる反面、一般的には精度や形状を出すことが難しいとされています。そうした課題に対して、金型プレスによる抜き加工に代わる代替工法として日々技術開発を行っている当社ですが、今回、新たに技術を確立いたしましたのでご報告致します。

抜き加工.comを運営する㈱福田工業は、様々な材質・厚み・形状の抜き加工を行っている中で、実は、これまでトムソン加工という原理上どうしても回避できない課題が存在しました。それは、

 

  厚みのある材質を抜き加工すると、

  どうしてもテーパー形状になってしまう。

 

という点です。トムソン加工は、対象物に刃を押し当てて「押し切る」イメージで抜き加工を行うのでテーパーの発生は不可避、ということで、福田工業としてもこれまではお客様に対してテーパーを許容頂いていました。

 

しかし、これでは「金型プレスによる抜き加工」の代替工法としては成り立ちませんし、加えて、ちょうどお客様からご依頼いただいたテーパー改善要望と合わせて、当社にて検討を行いました。その結果が下記です。

 

 

写真をご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、内径・外径ともに陰影が少なくなり、テーパーが改善されていることが確認できます。なお、今回の改善により、内径に発生していた抜きダレに関しても改善するなど、うれしい誤算も発生しました。

また、数値面に関しては画像をご確認ください。

 

このテーパー改善に関しては、型刃の改善はもちろん、抜き加工条件もシビアに管理した上で実現しました。詳細はここでは申し上げることはできませんが、今回取り上げた紙パッキンの他、厚紙などの厚い材質でテーパーをなるべく抑えたい、というご要望にお応えできると確信しております。お困りの際は抜き加工.comを運営する㈱福田工業に、ぜひお問い合わせください。

 

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