2024/03/21 ショット数向上

厚紙でも木材でも、トムソン加工でスパッと解決!

技術者イメージ

こんにちは。営業企画のKです。抜き加工.comを運営する福田工業には、本当に、日々様々なお客様・業界からお問合せを頂いています。そんな中当社では、多層構造で、かつ各々の層が接着剤が塗布されている厚紙においても、トムソン加工で綺麗に抜く方法を開発いたしました。

厚紙をトムソンで抜くというと、そんなの、グッと力を入れて押し切ればできるじゃん!とお思いかもしれませんが、実はそうでもないのです。トムソンにて厚紙を加工する際の問題点としては、下記のとおりです。

①各層を均一にかつ、美しく抜き取ることが難しい。さらに細かいディテールや狭い幅での精密なカットが非常に困難である。

②層状になっている厚紙は、その間に接着剤を使用しているため、層が分離したり、接着剤が剥がれたりする可能性がある。

③刃物の切れ味が悪いと、紙粉が発生してしまう。

④断面がストレートにならない
これは、当社が技術コラムで何度か述べてきたことです(【さらに改善】抜き加工断面をストレートに)が、厚い製品は普通に抜き加工をするとまっすぐにならずテーパーになります。お客様からは商品価値を高めるため、できるだけストレートに抜いて欲しいとご要望を頂きますが、当社は条件の最適化によりこれを実現しています。

このように、厚紙の抜き加工は課題山積なのですが、当社が抜き加工を行うと、このとおり!

この写真は、抜き加工した厚紙を何層も重ねることで、ある製品を収納できるようにしているのですが、この均一で、キレイな断面、お分かり頂けますでしょうか(*’ω’*)

さらにさらに、この抜き加工技術を応用して、木材の抜き加工も行っています。本当にトムソン加工で抜いたの?と思われるかも知れませんが、本当です!

最初、私も木材なんて抜けるの?と思いましたが、これがデキるんです。

木材の種類にもよりますが写真の製品は、つるつる・すべすべでこのままコースターに使いたいくらい!

厚紙も木材も、材料を抜いたり切ったりする方法は様々あります。しかしこれが数が多くなると何らかの型を用いる必要があるのですが、これを安価なトムソン加工で実現することが

できれば、イニシャルコストが低減し、多くの製品を世に送り出すことが可能となるのです。

昨今は商品の企画段階からご相談を頂くことが多く、ご紹介してきた抜き加工技術の他にも材料調達・印刷・組み立て・梱包・出荷まで、すべてコーディネートさせて頂く案件も増えて参りました。単発の加工でも、まるごとお任せ頂くのも、どちらも大歓迎ですのでお気軽にお問合せ頂ければと思います。

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