こんにちは。抜き加工.comを運営する、㈱福田工業 技術部のIです。
当社は日々、様々な抜き加工に関するお問い合わせを頂いております。そんな中当社では、直径わずか5mmの米粒サイズの紙を、複数個まとめて抜き加工で綺麗に抜く方法を開発いたしました。
まずは下記をご覧ください。これは、直径わずか5mm、厚さ0.75mmの紙パッキンになります。
皆様にこの紙パッキンのサイズ感を、
よりご理解いただけるようお米と並べて撮影いたしました ( *´艸`)
下記をご確認いただけますとわかりますが、
直径は、ほとんどお米と一緒くらいなんです!
このような小さなサイズを、1個のみ抜くことはなんとかできますが、
複数個をまとめて抜き、なおかつ各個体の品質を均一に保つとなると、高い抜き加工技術が要求されます。
通常、小さなサイズを複数個まとめて抜くと、
力が集中した箇所が、変形してしまう
小さなサイズを抜く際に、力を均一に加える必要があります。これは、強度がそれほど高くない紙を小さなサイズで抜くため、少しでも力が集中した箇所は変形してしまいます。
抜き切れず、紙が潰れてしまう
トマトを切れ味の悪い包丁で切る際は押し切るため、スパッと切れずに中の組織が潰れてしまいます。これは、小さなサイズの抜き加工も同じで、通常の刃で抜こうとした場合、スパッと切れずに紙が潰れてしまいます。
といった問題が発生いたします。
これらの課題を回避するのはとても難しそうに感じますが、今回のように小さなサイズの抜き加工ができた背景としては、紙の特性を考慮し特別な刃を使用したことにあります。その他、機械のセッティングや材料の固定方法に関しても、適切な条件になるよう試行錯誤し、抜き加工いたしました。このような、小さなサイズの抜き加工を実現できたのも、日々ご依頼いただく案件の中でも難しい加工をお断りせずに、挑戦してきた結果にあると考えております( `ー´)ノ
本記事の写真をクリックして頂くと詳細ページに飛びますので、内容をご確認頂けますと幸いです。
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抜き加工.comを運営する、㈱福田工業では今回ご紹介した小さなサイズの抜き加工への対応が可能です。抜き加工のことでお困りならどんなことでも当社にお声掛けください。これまで抜いてきた材料・厚みは多岐に渡る上、すべての加工条件はデータベースにストックされていますので、抜き加工の可否判断、どのレベルまで対応が可能かなど、即座にお応えすることが可能です。
抜き加工でお困りの場合は、福田工業にお問合せください。