トムソン加工は紙・金属・樹脂の中でも、硬い鋼板や厚紙の加工は高い技術が求められ、加工による品質不良が起きることもすくなくありません。本記事では、トムソン加工で特に注意すべき寸法不良、バリの発生、材料の変形という三つの事例に焦点を当て、それぞれの原因と対策について詳しく解説します。
トムソン加工で発生する不良
①寸法不良
トムソン加工における、寸法が出ない主な原因として、主に2点挙げられます。
まず1つ目は、トムソン型にあった公差設定・図面になっていない点です。例えば、トムソン型のテーパー形状を考慮した図面内容になっていないと、切断面での精度不足や寸法不良が発生します。
2つ目は、加工時の条件設定です。トムソン刃を落とす高さが適切でない場合、完全に打ち抜けなかったり、逆に深く入り込みすぎたりして、寸法が不安定になることがあります。金属や樹脂など厚みのある材料を加工する場合は、特に刃の沈み込み量を考慮する必要があります。
②バリの発生
トムソン加工では少なからずバリは発生しますが、製品品質に影響が出るほどのバリは、主に下記2点が原因で発生します。
1つ目は、素材にあったトムソン刃を選択できていない点です。例えば、トムソン刃の傷などの表面状態や、刃の角度なども素材に合ったものを選択する必要があります。
2つ目は、当て板の劣化です。トムソン加工では、材料の下に当て板を敷いて打ち抜きますが、この当て板が繰り返し使用されることで劣化したり、表面に凹凸ができたりすると、材料を均一に支えきれなくなり、刃が材料をきれいに打ち抜けずにバリが発生します。また当て板の材質や硬さも重要で、加工する材料や刃の種類に合わせた適切な当て板を選択し、定期的に交換する必要があります。
③材料の変形
トムソン型には、打ち抜き時に材料が型にめり込むのを防ぎ、材料を反発させて型から剥がれるようにする「跳ね出しゴム」が取り付けられていることがあります。この跳ね出しゴムの硬さ、高さ、量が不適切だと、材料がゴムによって不均一に応力を受けてしまい、曲がった状態で押し出されたり、反りが発生したりすることがあります。特に、鋼材(鉄、アルミ、銅)などの塑性変形しやすい材料を加工する場合は、跳ね出しゴムをつけるか、つける場合は、材料に合わせて調整をする必要があります。
一方、柔らかい製品の加工の場合、基本的には跳ね出しゴムを使用せずに加工を行うことで、材料が変形せず加工を行うことができます。
高品質な加工を行う福田工業のトムソン加工・抜き加工の特徴とは?
硬い鋼板・厚みのある素材でも高精度に加工可能
当社では、鋼板や厚みのある素材のトムソン加工が可能です。一般的なトムソン型は紙や薄い素材の加工が主流ですが、当社は素材に対して適切な刃を選定し活用することで、硬い素材でも正確に打ち抜くことができます。
ゴムシートやスポンジなど、やわらかい素材はもちろんのこと、鋼板や樹脂のような素材においても、安定した精度と加工効率を実現しています。
抜き加工の「試作」から「量産」まで、スピード対応
例えば高精度な抜き加工を行う量産品の場合、この試作品をいかにスピーディーに、そして効率よく製作するかということは、製品立ち上げにおける永遠の課題です。この点において抜き加工.comは、例えば試作時はトムソン加工で抜いておいて、量産時にはプレス抜き加工で対応するという、プレスとトムソンの合わせ技でお客様の製品立ち上げスピードを速めるお手伝いを行うことができます。お客様の競争力向上を、スピードの観点からもバックアップいたします。
また硬い樹脂など、そもそもトムソン加工が適していない材質に関しても、ロット数量に応じた耐久性の高い刃を都度提案することで、量産加工にも対応することが可能となっています。
高品質なトムソン加工は福田工業にお任せください
当社では硬い鋼板や厚い素材も打ち抜く技術を有しています。硬い素材のトムソン加工、高精度なトムソン加工が可能なのは、高い型の作成技術を持つことが理由の一つです。抜き加工、トムソン加工による製品製造に関するご相談は、ぜひ当社にお問い合わせください。