トムソン加工機とは?
トムソン加工機は、紙業界と工業用途の両方で使われています。素材を「押し切る」という点では両者のトムソン加工、およびトムソン加工機は同じ機能を持っています。しかし、紙業界と製造業では機械の機能に違いがあります。
工業用トムソン加工機の特徴
① 高精度加工
工業用部品など、高い精度が要求される製品を加工するため、機械の剛性が高くなっています。また、精密な位置決め機構や加工圧力制御機構を備え、高精度な加工にも対応できます。
② 多様な素材に対応
紙以外にも、ゴム、スポンジ、樹脂フィルム、薄い金属板など、様々な素材を加工できるよう、加工圧力や加工速度を調整できる機能を備えています。
③ 耐久性
硬い素材や複雑な形状を加工するため、型の耐久性が高く、長時間の連続運転にも耐えられる構造になっています。
紙業界向けトムソン加工機の特徴
① 高速・大量生産向け
紙業界では、大量の紙を高速で加工することが求められるため、毎分数百枚から数千枚の紙を処理できる高速な加工機が主流です。
② 自動化
生産効率を上げるため、紙の供給から排出までを自動で行う自動給紙装置や自動排出装置を備えた機種が多く、人手を介さずに連続運転が可能です。
③ 多様な加工に対応
パンフレット、パッケージ、ラベルなど、様々な形状の製品に対応するため、型交換が容易な構造になっています。また、罫線入れ、ミシン目加工、エンボス加工など、多様な加工機能を備えた機種もあります。
④ 精度
製品によっては高い精度が求められますが、一般的には工業用向けほど厳密な精度管理は必要とされません。
福田工業が保有するトムソン加工機・抜き加工機
① ストレートサイド自動プレス機

坂本造機製のストレートサイド自動プレス機(通称トムソンプレス)は、様々な材質の高精度な抜き加工を得意とする、抜き加工.comの主力機種になります。このトムソンプレス機には、厚み10mmの精密研磨テーブルを備えていますので、長時間にわたり安定した抜き加工精度を保つことが可能です。また、特殊仕様として高さサーボ機能も備えているので、加工高さも0.01mm単位で調整できる上、プログラムによって、全抜きやハーフカットも行う事が可能になっています。なお、小ロットの抜き加工に適応した仕様を備えており、刃型は電動ホルダーで左右からロック、短時間で交換が可能な上、10000品番の抜き加工プログラムを記憶することができるし、段取り替え時間を大幅に短縮し、抜き加工効率を最大限に高めることができます。
② デジタル電動サーボプレス機

デジタル電動サーボプレス機は、抜き加工.comにおけるプレス加工機の主力機器です。下死点の速度を遅くすることで均等に圧力をかけ加工ができることが特徴であり、またスライドの速度とモーションを設定できるので、鉄系のみならず難加工材などにも対応が可能です。さらにワークの平坦度の精度・スプリングバックに対する効果も高く、さらに金型に対しても焼き付きを減少させることが可能です。なお、抜き加工.comのサーボプレス機はダイクション仕様となっており、抜き加工だけでなく様々な形状に対する絞り条件が調整可能となっています。これらの仕様により、抜き加工.comが得意とする抜き以外にも、曲げ・絞り・複雑な形状・難加工材など柔軟に対応が可能となっています。
③ リンクモーションプレス

抜き加工.comが保有するプレス加工機には、上記のデジタル電動サーボプレス機に加えリンクモーションプレスも設備しています。リンクモーションプレスは一般的に、下死点に到達する寸前のスピードを遅くすることによって加工精度を向上させているプレス機であり、絞り・曲げの生産性が高いことが特徴として挙げられます。さらにスプリングバックを抑えたプレス加工を行うことも可能です。また付帯設備として、送り装置(ダイマックロールフィーダー)が取り付けられており、トムソン加工のように一枚一枚ワークをセットする必要がなく、一度材料をセットすれば連続してプレス抜き加工(あるいは曲げ・絞り)を行うことが可能です。
なお、リンクモーションプレスの特性として挙げられるのが、金型へのダメージ減少です。これはこのプレス機が機構的に金型及び材料の接触時の衝撃力が減少するようになっており、その結果、騒音・振動が減少することで、成形性と金型寿命の向上が期待できる、というものです。 例えば、異形の深絞り加工においても成形性と生産性が向上することが特徴であり、機械式プレスの中では、一番トルク能力が優れています。
福田工業のトムソン加工・抜き加工の特徴とは
硬い鋼板でも高精度に加工可能
当社では、鋼板や厚みのある素材のトムソン加工が可能です。一般的なトムソン型は紙や薄い素材の加工が主流ですが、当社は素材に対して適切な刃を選定し活用することで、硬い素材でも正確に打ち抜くことができます。
ゴムシートやスポンジなど、やわらかい素材はもちろんのこと、鋼板や樹脂のような素材においても、安定した精度と加工効率を実現しています。
抜き加工の「試作」から「量産」まで、スピード対応
例えば高精度な抜き加工を行う量産品の場合、この試作品をいかにスピーディーに、そして効率よく製作するかということは、製品立ち上げにおける永遠の課題です。この点において抜き加工.comは、例えば試作時はトムソン加工で抜いておいて、量産時にはプレス抜き加工で対応するという、プレスとトムソンの合わせ技でお客様の製品立ち上げスピードを速めるお手伝いを行うことができます。お客様の競争力向上を、スピードの観点からもバックアップいたします。
また硬い樹脂など、そもそもトムソン加工が適していない材質に関しても、ロット数量に応じた耐久性の高い刃を都度提案することで、量産加工にも対応することが可能となっています。
硬いもの・高精度なトムソン加工は当社にお任せください!
当社では硬い鋼板や厚い素材も打ち抜く技術を有しています。硬い素材のトムソン加工、高精度なトムソン加工が可能なのは、高い型の作成技術を持つことが理由の一つです。抜き加工、トムソン加工による製品製造に関するご相談は、ぜひ当社にお問い合わせください。