この製品は、内部に鉄のシートが入っているメタフォームをトムソン加工したガスケットです。まずロール材を裁断機でカットし、その後トムソンで打ち抜きを行った後、プレスでナラシ加工を行い製品の寸法精度を上げています（バリやダレを抑えている）。トムソン加工は一般的には紙や樹脂などの柔らかい素材の抜き加工に用いられることが大半ですが、抜き加工.comを運営する福田工業では、鉄の芯材を発泡ゴムでコーティングしたメタフォームやSPCC材などもトムソンプレスにて抜き加工を行っています。こうすることで、一般的なプレス加工による抜き加工よりも短期間での立ち上げが可能で、かつコストも抑えることができます。
なお、トムソン加工は力任せに抜くと鉄でも抜けないことはありませんが、木型が早く壊れたり、キレイに抜けなかったりします。当社ではそうした現象への対策として、例えば刃の当たる強さを部分的に変える等の対策で、鉄を使用した材料でも綺麗に打ち抜くことができます。